ウェブブラウザでトラッキング(広告等による巡回の追跡行為)から個人情報を守る方法に、「Do Not Track」(DNT)がある。
Mozilla Firefox 4.0及びSeaMonkey 2.1以降から機能しているらしい。
そこで、Fxのuser.jsを編集し、以下の1行を追加した。
user_pref("privacy.donottrackheader.enabled", true);
設定が終わったら、Do Not Track Test Pageで確認してみるといい。
ただし、これでDNTが有効になったとしても、オプトアウトより貧弱であり、簡単にはビッグブラザーの目を誤魔化せないことを忘れずに。
検索エンジンはその性質上、アルゴリズムは公開されない(公開したら、検索表示順を上げるための対策によって表示順が(今よりさらに)歪められる)ので、「ブラックボックス」であり続けるはずだし、人々は、その「ビッグブラザー」が表示した一番上あたりのリンクをあまり深く考えずにクリックしちゃうわけで。
Googleのビッグブラザー性 | isologue (2004年10月4日)
特にGoogleという企業は、「選民意識が強い集団」になっていくような気がしますので要注意ですが、幸か不幸かGoogleも株式公開したので、公開会社としてのコーポレートガバナンスの仕組みが機能するのだと信じれば、あまりあからさまに「検索結果を操作して、愚衆を正しい方向に導いてやるのじゃ」みたいなことにはならないような気もします。
ただし、検索エンジンは「人間の持つすべての知を操作する道具」であり、これは非常に大変なことなはずなので、必ずや、人間がアルゴリズムを作るだけでなく「コンピュータ自体にアルゴリズムを最適化させよう」ということになっていくはず。そういった「コンピュータが自分でアルゴリズムを最適化する(つまり膨大な量の擬似的な「思考」を始める)」未来に、人間(の取締役会)が、その「ビッグブラザー」の中身を理解して、これをgovernできるんでしょうか、ということですが。